ハーブ全集 > ハーブ一覧 > タイム

 

 

 

 

 

Thyme

タイム


キーワード

抗菌力

関連

タイムティー タイムとローリエのオイルドレッシング

 学名  Thymu vulgaris
 和名  タチジャコソウ
    科名  シソ科
 使用部位  葉部                       
 精油の抽出方法  蒸留法
 精油の香りのタイプ  ハーブ系
 精油の香りのノート  トップ

▮どんなハーブ?

中世のヨーロッパでペスト(黒死病)※1などの疫病が流行したとき、人々はタイムの枝を焚いて空気をきれいにし、感染からまぬがれいていたといわれています。

当時、悪魔の仕業だと考えられた病気に立ち向かうことから、タイムは勇気の象徴とされてきました。

また気品の象徴ともいわれています。

タイムの香りがするといわれた男性は、最大の誉め言葉とされたようです。

中世の婦人たちは騎士のスカーフに蜂とタイムの小枝を刺繍して、その栄誉を称えたといわれています。

 

現在では、病院にある消毒フェノールの20倍ほどある並外れた抗菌力を保持し、病原菌から感染を守ることが知られています。

鎮痙作用、鎮咳。去痰作用もあり、呼吸系疾患の治療にも使われます。

▮使い道

【料理】肉類、魚類などに。加熱料理にもぴったりなハーブ

殺菌・防腐効果が強く、肉や魚と一緒に用いられることが多いハーブ。

消化促進作用もあるので相性は抜群にいい。

加熱しても風味は落ちないので、煮込み料理にもおススメです。

ただし、葉は小さいのでこげやすい。グリルなどに使用するときは、取り除きましょう。

【ティー】ハーブの中で一番の抗菌力を保持、喘息やしつこい風邪を緩和する

タイムには、痰を取り除き、咳を鎮める効果があると考えられています。

(ハーブ全集 > ハーブティー > タイムティー)をご覧ください。

【精油】

【浴用】

注釈


※1ペスト

ヒトの体内にペスト菌が感染することで引き起こされる伝染病。黒死病ともいわれる。

14世紀に大流行し、多くの死者が出た。